芥見第二幼稚園(あくたみだいにようちえん)芥見第二幼稚園(あくたみだいにようちえん) MRS-NX

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 俳句の特徴に、季語・季題とよばれる季節の言葉が入り、日本固有の文化・情緒・自然を表現する大きな役割をしています。  季語は、自然と人々の生活との溶け合いのなかから生まれてきたもので、子どもたちが季語に親しめば親しむほど、日常は自然のなかにより深く入っていきます。

 毎月ごとに俳句を一句選び、今月の俳句として紹介します。  毎朝、クラスのみんなで音読して、身近な自然を詠んだ俳句に親しみ、自然と人とのかかわりを大切にする心を育みます。

 今年も、小林一茶おじさんの俳句を通し、改めて日本の自然の美しさや、けなげに生きている身近な生き物たちへ寄せる思いに触れてみましょう。 幼い目と耳とこころで、そんな日本のよさに気づいていけたらと願っています。




9月の俳句  「ありたけの 力出してや 秋の蝉」 一茶
なんと暑い夏なのでしょう。連日の猛暑日に健康な人でも体にこたえる厳しい今年の夏休みです。みなさんはどんな夏休みでしたか?
野山や川・海など野外で自然に親しんだり親子でゆっくり過ごし、自然から受けた不思議や共感など味わい、心と体が育つ大切な時間になったことでしょうね。
そんな真夏、暑苦しさを感じさせるよう競い合って鳴いていた蝉の声も、9月を迎え、あの勢いは感じられません。
ようやく朝夕に涼しさを感じるようになり、「暑さの山を越えたのかな」と、夏の終わりを見通せ、ホッとする気持ちになります。
今年最後の夏を、残った力で鳴く蝉に、一茶おじさんだけでなく、親子で耳にするみんなも、けなげさや命のいとおしさを感じ、優しいまなざしで聞くことが出来ますね。

さぁ、暑さも納まり、改めて2学期が始まるよ。
1学期で身につけた基本的なあそびの力と、夏休みに家庭で共感してもらい育った自己肯定感を活かし、友だちと秋の活動を楽しみましょう。



8月の俳句  「稲妻や うっかりひょんと した顔へ」 一茶
暑さも最高の夏、8月!
汗を拭きながら、お互いに「あついですね!」がつい挨拶代わりの夏休みです。
年々、体温と同じくらいの暑さが続く夏です。
強い上昇気流に乗って、大きなエネルギーをもつ積乱雲が発生し、夕方には、日課のように雷様が元気に暴れる夏休みです。
あっという間にやってくる雷雲。気づかずぼんやりしていると、いきなりピカッと稲妻が。気をとられうっかりしているうちに、地面に響くすさまじい音が。
光の速さは、音よりも早く、はっとした瞬間、遅れての雷鳴です。地面に響き渡る凄みある音に思わず体を抱えてしまいます。
突然の光と音に、恐怖でおびえてしまいますが、正しく雷雲を知り、安全に身を守り、一雨過ぎた、すっきりした涼しさを楽しみたいですね。

暑い夏にまけない、暑さを楽しめる健康で楽しい夏休み・8月でありますように。



7月の俳句  「ふくろうや ほたるほたるを 呼ぶように」 一茶
七夕伝説に耳を傾け、夜空を見上げる7月。
天の川や七夕の星を見つけられたでしょうか。
天の川を見上げる梅雨明けも間近な、晴れて湿度が高い日没2時間後あたり。緩やかに流れるきれいな小川に幻想的な光を放つ蛍が、ゆっくりゆっくり舞います。
歌にもあるように「ほ・ほ・ほーたるこい!」
蛍の名所では、蛍狩りにやってきた人たちが呼びかけます。
一方、夜、目がよく利くことで知られ、夜行性のフクロウの鳴き声は、「ホー、ホー、ホー」。自分の縄張りを主張したり、雌を呼んでいるそうですが、まるで、蛍に呼びかけるようにも聞こえる鳴き方です。
しばらく、夜の闇の中で、目で蛍を追いかけ、そっと耳を澄まし鳥の鳴き声を聞いてみましょう。
自然の中に溶け込み、暑さも忘れます。
もうすぐ梅雨明け。みんなの楽しみにしている夏休みがやってきます。



6月の俳句  「向き合いて 何やら弁を ふるかえる」 一茶
年々、平均気温が上昇しているのでしょうか、衣替えを前に、幼稚園ではすっかり半袖、夏スモックの装いの子ども達です。
田んぼには水が張られ、田植えはすっかり終わり、梅雨入りを待つばかりです。
そんな雨の季節を待っているのは元気なかえる君たち。
日が落ちると、騒がしいくらいに鳴き声が響きます。何やら声かけあっているように聞こえ、一匹が鳴きだすと、なかまも応えるように鳴きはじめ、賑やかです。
自分の言いたいこと・分かって欲しいことを、鳴き声で伝えているのでしょうね。共感することは「うんうん僕もそうだよ」だったり、「いやいや、そうじゃないよ、僕はね・・・」と自分の思いを発信しているのかな。
元気な幼稚園の子ども達の話を聞いていると、微笑ましく、しっかり自己主張もあり、友だちを思う共感があったり、その成長に感心します。
かえる君たちの鳴き声が、それぞれ思いや意見を言い合っているように聞こえる梅雨・6月です。



5月の俳句  「麦に葉に てんてん舞いの 胡蝶かな」 一茶
花の季節が終わり、山々の木々や雑草・花壇の草花にも、青葉・若葉が萌える活き活きとした季節になりました。
幼稚園の子ども達も園生活のリズムを少しずつつかみ、クラスの先生がみんなの基地になりながら、幼稚園の中に「だいすき」「おきにいり」のあそび・場を見つけ、エネルギーがあふれるように、あっちこっち走り回っています。
まるで、羽化したばかりの蝶が、青々とした麦畑や、色とりどりの花が咲いた新緑の若葉をあっちにこっちに舞っているようで、楽しそうです。
色んなことをやってみようよ!
たくさんの友だちに声をかけ、誘ってみようよ!

色とりどりの鯉が泳ぐ園庭で遊んでいると、元気を後押ししてもらえるみたいですね。
友だちとなかよしになって、どんどんあそびが広がる5月の幼稚園です。



4月の俳句  「五十年 見れども見れども 桜かな」 一茶
芥見幼稚園が創立し55年。芥見第二幼稚園が創立し50年。苗木だった桜は毎年の春、その美しい花を咲かせ、夏、青々と葉を広げ、秋に紅葉しやがて葉を散らせ、冬には開花の時をじっと待つ。そんな一年を繰り返し、55年。すっかり大木に育ち、老木の風格さえ感じられます。見上げれば、やはり今年も溢れるように咲き誇る桜です。
そして今年のスタート!春、4月を迎えました。
大人も子どももそれぞれの新たな環境への緊張を、和らげてくれる桜です。緊張しながらも、「がんばってやってみよう!」と意欲満々。晴れ晴れとした気持ちを後押ししてくれる桜です。
私たちにとって区切りの春に咲き、不安と緊張に寄り添うよう咲く優しいピンク色の桜です。
子どもたちに安らぎと励ましで見守ってくれる花・桜です。

IT化が進み時間や手間がはぶけ、遙か遠く謎だらけだった世界にも足を踏み入れる時代になっても、小林一茶が生きた時代と変わらない日本の四季の美しさ・不思議さと、けなげに生きるものを愛おしむ心に、俳句を通し触れたいと願っています。




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